EDUCARE MAGAZINE 07

幡地 嘉代
エデュカーレ 代表取締役
大学卒業から49年、第一線で働き続けている。これまでの経歴は衆議院議員秘書、TV局編成、フリーアナウンサー、外資系医療機器メーカー管理職。ダブルワーカーで有名ホテルでの弾き語り奏者でもあった。研修講師歴は、40年、新たなプログラムで登壇する。
自分を信じる心、そして行動力があれば、未来は拓ける
創立30周年を迎える2024年の初号は、弊社代表幡地の特集です。幡地は普段自分のことを多くは語りません。今回は創立30周年を記念し、半ば無理やり話してもらいました。インタビューを通して分かったことは、聞けば聞くほど尋常ではない根性の持ち主ということ。“自分らしく生きるとは。働くとは。” 一人で起業し30年、そのゆるぎない仕事へのスタンスがどこからきているのか。働く全ての人へエールとしてお届けします。
幼少期はどのようなお子さんだったのですか?
実家は材木商を営んでいて、末っ子の私は祖母に育てられました。かなり甘やかされていて、幼稚園はほとんど行っていなかった記憶があります。自分の名前も書けないものだから、小学校にあがる直前に姉兄が慌てて教えてくれたのです。でも、国語の時間に「蝶々が飛んだ、青い空に蝶々が飛んだ」という詩を、まるで蝶が舞っているかのように読んだそうなんですね。当時の先生が、「感受性が豊かだから伸ばした方が良いです」と国語辞典をプレゼントしてくれました。今も大切に持っています。
社長の人生の原点になる体験ですね。その後、印象に残っているエピソードを教えてください。
学生時代、文化祭では演劇部顧問から直々に出演依頼、準主役に抜擢されました。話す、伝える、表現する、ということが心地良く楽しくなった私は、次々チャレンジしていきます。
幼い頃から習っていたピアノにおいては、音大を目指すべく高知から大阪の先生に師事し厳しい指導にもめげない自分がいました。ところが丁度その頃、国連主催「全国高等学校生徒弁論大会」に恩師のすすめで出場、まさしく今のSDGsをテーマにして、高知県大会優勝。全国大会では「日本ユネスコ会長賞」を受賞。話す仕事を目指すきっかけとなり、大学入学と同時にアナウンス専門学校にも通いました。『人生には、自分を導いてくれる、気づきを与えてくれる人との出会いがある』
自分を変える機会となっていきました。
社長は子供の時の夢を全て実現されていると聞きましたが、将来に対しどのような夢をお持ちだったのですか?
夢は明確に、たくさんありましたよ。音楽の先生、アナウンサー、セクレタリー、外資系企業のクラーク、他には「スーツを着て全国を飛び回る仕事も恰好いいよね」と通学中に親友と語り合ったものです。何事にも好奇心旺盛、夢を夢で終わらせたくはないので、全ての夢に期限をつけ、一つ一つ叶えていきました。でもその中で「音楽の道」を実現できていなかった私は、仕事をしながら弾き語り教室に通いました。すると、数合わせでオーディションのチャンスが巡ってきたのです。某有名ホテルでの弾き語り奏者のオーディションでした。煌びやかな衣装を身にまとったジャズのプロミュージシャンが素晴らしい演奏をする中、私はシンプルな黄色の花柄ワンピース。「普通」では勝てないと思い、「皆様こんばんは。ようこそ〇〇へ、今宵ひと時…」と低いトーンで語りを入れる工夫をしたのです。するとなんと、トップ通過という結果でした。『自分の強み、体験を無駄にしない。どの仕事でも、それまでに得たポータブルスキルを活かしていく』その大切さと醍醐味を実感した体験です。
大学卒業後、子供の頃の夢を一つひとつ実現しながら、働く場所に49年身を置いてきました。実は、専業主婦であったのは夫の仙台転勤をきっかけとした失業保険受給の半年間のみ。常に第一線で頑張りました。それらの仕事を通し、キャリア人としての基本スキルや組織感覚、管理職でのマネジメントマインドなどを体得、その集大成として研修講師に至ったのですよね。親友と交わした「スーツを着て全国を飛び回る仕事」が天職になっていたのですよ。既に、40年になろうとします。

我々に時折“喝”を入れてくださるのは、仕事を面白いと思えるようになるため、なのですね。
様々な成功体験をされていますが、失敗の経験もありますか?
もちろんありますよ。ホテルで弾き語り奏者としてデビューしましたが、本業を持ちながらのWワーカーでした。音楽仲間の代理で銀座の高級クラブでの演奏、リクエストに応えられず、「私はアルバイトなので…」と弁解したところ、女性経営者に呼ばれ『報酬をもらっているということはプロ。甘えたことをするんじゃない!』とかなりきつく叱られました。また、ある時は、本業の仕事が長引き、演奏時間ギリギリにスタンバイしてしまったのです。プロダクションの社長には、プロ意識が足らないと言われ、結局、その月の報酬は出ませんでした。仕事に向かう姿勢の甘さ、プロとしての自覚の無さ、目の覚める強烈な体験でした。『その時厳しい言葉に傷ついても、後になってその言葉が人生の最高の道しるべになる』この体験が今もしっかり生きています。
成長はしたい。でもそのコツを掴めていない人達に伝えたいことは何ですか?
そうですね。自分の経験もあり、目を据えて、目標に向かう人、自分のために努力を惜しまない人には凄く惹かれ、心からサポートしたくなります。研修受講者は33万人を超えますが、その中でも特に接客ロールプレイング大会の指導においてはお一人おひとりと深く関わっていきます。成長に寄り添わせていただき、上位入賞を果たされた方は全国に400名を超えました。どんどん輝いていく人の変化を見るのは最高に幸せ、涙が溢れます。仕事は自分を試す場所、自分の中の眠っている能力を見出す場所です。
根拠のない自信家になってしまうと、見るべきことさえ見えなくなる。『「まだまだ、まだまだ」の姿勢が、見たことのない自分と出会わせる』もっと自分を奮い立たせるのです。苦しい中での挑戦、簡単にあきらめない仕事の結果は、最大のモチベーションになっていくのですよね。まずは、「自信のある人」でいてください。自信のある人とは、自分を信じている人のこと。時間はかかっても自分なら絶対にやれるという気持ちを大事にし、後は実践あるのみなのです。描いた夢を掴んでほしいです。仕事場はリスキーなことも多いけれど最高に楽しい場でもあるのですから。
現在も新たな事業計画に注力し、社長自ら目標を持ち進み続けていらっしゃる姿は常に我々の指針になっていますが、これから着手していくことはどんなことですか?
人手不足やAIの導入など、現場における課題は山積しています。今後はさらに企業のイノベーション力やレジリエント力が求められ
ます。時代の変化と共に、教育もまた見直しを迫られていると、日々実感しています。新たな時代には新たな教育施策が求められるでしょう。NEWの教育コンテンツを生み出すために、現在エデュカーレでは、グロースラボ(成長促進のための研究開発機関)立ち上げや、グロースラボが提供するグロースカレッジ※の開講予定など、スピード感ある活動計画が進んでいます。
また、社内活動においては、メンバーの能力向上として月一の幡地ミニ講座(既に25回開催)、NEXTリーダーズキャンプ育成講座を定期的に開催していきます。
働く人を元気にするために、またより多くの人の役に立つためにあるエデュカーレ、メンバーと共にこれからも精進してまいります。
インタビューを終えて
夢を夢で終わらせない生き様は圧巻です。エデュカーレパーソンとして新たな夢を社長とともに実現させていくために、そのあり方をしっかり学び続けたいと思いました。社長は「チャンスを呼ぶ人」「チャンスをモノにする人」であるから。最近、「さすがに体力が落ちた」と言われながら、変わらぬキレキレモード、働く場を自己実現の場として輝く姿、「生涯現役」とはまさに社長のためにある言葉だと思います。
ここで少しプライベートも覗いてみましょう
ご主人とラブラブなことは社員も知るところ。社長がエネルギーを炸裂し続けられるのは、やはり最愛のご主人の存在が大きいようです。社長の一番の味方であり、指摘もしてくれる唯一の存在であるご主人は、研修準備を怠っていると、「君らしくないね…」とそっと背中を押してくれるのだそうです。
社長の一番のファンなのだと思います。尊敬し合える関係がとても素敵です。

社長のこと、社員に聞いてみた!
■世間一般の女性社長のイメージを覆す方。人情に厚く、人間味がある。辛い思いをしている社員には静かに寄り添ってくれる。
■美意識が高くて、お洒落!仕事モードのスーツから、プライベートの私服まで細かいところまで気をつかっていらっしゃる。社長のトレードマークのブローチは、リメイクして、オリジナルにしてしまうこだわりが素敵。
■社内研修で社長の研修を受けると社長の講師としての姿に感動する。今日は何をギフトするかを決め、ベテランなのに手を抜かず徹底した準備をする。最近でも20年前に受講した方がお偉くなってご指名がきた。社長のファンがいらっしゃることも納得。










