EDUCARE MAGAZINE 04

渡邉 巳佐江
エデュカーレ 研修講師
外食産業にて社長秘書および社外広報業務を担当。その後派遣会社にてビジネスマナー講師として派遣スタッフの育成に関わり、研修講師としてのキャリアをスタート。組織マネジメントの研修会社に専任講師として入社、担当プログラムの幅を広げる。現在は、研修登壇のみならず、各企業にて企業研修の企画・運営から関わり、体験から気づきや能力向上を促すコミュニケーション研修、キャリア開発研修、財務研修など、幅広いプログラムで活躍している。
目の前の課題を冷静かつポジティブに捉え、NEWに向いていく
今の時代ならではの悩みや課題を解決に導くプログラム開発を得意とする「渡邉巳佐江講師」をご紹介します。コロナ禍においても指名が後を絶たない人気講師で、講師育成を長年行っている幡地も、現場に寄り添いながら体得に導く実力と、自然体で人間味溢れるお人柄に絶大な信頼を寄せています。今号では渡邉巳佐江講師が考える「これからの人材教育」について触れていきます。
講師を目指されたきっかけを教えていただけますでしょうか
講師はなりたくて目指したわけではなく、偶然出会った仕事なのです。以前の会社で社長秘書を行っていたのですが、結婚を機に退職し、派遣社員として働き始めました。派遣でも秘書として働くなか、担当営業の方が派遣スタッフを育成する仕事を紹介してくれたのです。それが人材教育に関わるきっかけでした。そこから1年ほど教育を行っていましたが、内容はマナーばかり。それでは今後仕事になっていかない、プログラム構築などを一から学びたい、と考え研修会社に就職をし直しました。入ってみると想像以上に厳しく大変でしたが、不安・怖さ・躊躇はなく、新しいことに向き合うたびに「私、これもできるようになるんだ!」と期待でいっぱいでした。講師になり27年ほど経ちますが、やはり新しいことにチャレンジできるこの仕事が好きです。
人材教育において、講師はどうあらねばならないとお考えでしょうか
企業特有の事情や状況をヒアリングし、その企業に合わせて行うことが重要と考えます。表面的なものではなく、その企業の悩みや課題に合わせねば、学んだことが仕事に使える道具にはなりません。我々講師にとって大切なことは、いかに研修内容を実務に橋渡しするか。一般論で終わるのであれば、講師が企画し登壇する必要はないと考えています。
時代が変わるなかで、企業が求めることに変化をお感じでしょうか
昨今は、「いわゆるZ世代と言われる若手社員の育成をどうすべきか」というお悩みが多いですね。新人から3年目までのコロナ禍採用の社員は新人研修もオンラインで業務はテレワークのため、同期のつながりもなく孤立して辞める、というケースや、上司の厳しい指導についていけずに辞めるなどのケースが増えているようです。Z世代の多くは、先輩との仲の良さ、職場の雰囲気、助け合える環境であることを職場に求める傾向にありますが、それが研修の場でも表れていると感じます。こちらから歩み寄れば嬉しそうにされるのですが、受講者から歩み寄ってこないケースが増えました。ですから研修においては、個別のフィードバックをする、全員の名前を呼ぶ、発言していない人をチェックし漏れのないようにするなど、「個」に関わることを意識するようにしています。
今後更に増えていく「Z世代」を育成する上で大切なことは何でしょうか
「集団ではなく個を見て育てる」「共創の姿勢を育てる」「自主性を育てる」という3つの視点が重要です。「個」を理解し尊重し、ゴールを共有し共に目指し、自律学習サイクルをサポートする。それらを具体化しつつ、世代特徴を捉えたコミュニケーションを行う。そのようなマネジメントスキルが必要と考えます。
渡邉先生も時には落ち込むことがあるそうです。そんな時の対処法を伺いました
~客観視~
わけもなく落ち込んだり、だめだと思う時が私にもあります。そういう時には「なぜそう思うのか」、自分を客観視し振り返るようにしています。
なぜ嫌なのか、なぜ自信がないのかなどを分析しその事実だけをならべてみる。例えば、「準備はここまでできている」「以前はこういうふうに進行した」など、主観やトラウマや価値観を外して事実だけを出して並べてみると、「どうやら恐れるような事実はないようだ」「ネガティブな感情は、自分自身の問題だ」と発見できることが多くあります。つまずいた時には、「客観視」がおすすめです。
プライベートでは・・・
集中して何かを作るのが好きな渡邉先生は、お休みの日は料理に集中されるそうです。お正月には黒豆や栗きんとん、伊達巻などのお節も一からお作りになるとのこと。また、長期休みには推理小説などお仕事と関係のない本を読むことに喜びを感じるそうです。











