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Vol.1 これからの人材教育 ~未来につながる学びのカタチ~

Vol.1 これからの人材教育 ~未来につながる学びのカタチ~

近未来型人材教育の提言

今、日本と世界を取り巻く環境はとてつもないスピードで変化しています。
コロナ禍での生活は我々の価値観を一変させ、あらゆる業界においてネクストノーマルへの移行が進んでいます。
デジタルテクノロジーの進化は一気に進み、今までのビジネスモデルやスキルは日々更新され、新しいと考えていたものが一瞬で過去のものになる時代。
どの業界においても、継続的な学習を取り入れ、常に変化への対応力を向上させていくことが欠かせません。

人材教育に携わって40年近く、フィールドの変化とともに養った教育サービスを基盤に、近未来型の人材教育のあり方を追求すべく「-Opinion- Educare PLUS」として様々な角度から情報を発信するものです。
教育指導に身を置かれる皆さまにとって、自社の学びのカタチを作る上でのプラスになれば幸いです。

Educare-Plus01

共に学び合う、新時代の人材教育

先進諸国の中では一歩遅れていた日本の教育現場でも、この流れに後押しされるように、新しい取り組みが次々と現れています。
ネクストノーマルにおけるDX(デジタルトランスフォーメーション※1)化の加速に加え、次世代の人材育成に向けたアクティブラーニング※2等の新たな学習方法が提唱されている今、誰かに教わりながら「勉強する」だけの時代は終わり、個人が主体性を持ち、共に「学び合う」時代が到来しています。

これからの人材教育には、より組織・団体に浸透し、学びの文化醸成にも貢献するような新しい技法の導入が必要です。
多様化する学習シーンを効率的に活用するために、動画配信やeラーニング等のオンラインツール利用を始め、教育方法にも様々な形でのDX化が求められています。
教育の現場は、今まさに変革期にあり、時代の流れを捉えた未来の“カタチ”への変化が必要なのです。

※1 デジタルトランスフォーメーション
平成30年12月「デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドライン」(経済産業省)によると、企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズをもとに、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること、と定義されている。
※2 アクティブラーニング
平成29年度「新しい学習指導要領の考え方」(文部科学省)により示された、従来多かった教員の一方的な講義形式の授業ではなく、学習者の能動的な参加を取り入れた授業、学習法の総称。文部科学省の新学習指導要領では、「主体的・対話的で深い学び」とも表現されている。

「パーソナライズ化」でより深い学びを

第一号となる今号では、「パーソナライズ化(個別化)」という教育キーワードに目を向けてみましょう。
DX化が進む現代では、個人が学びたい時に、学びたい場所で、学びたいことを学習することができます。
教育方法にもより個人に特化できるような柔軟性が求められ、今後もますます学習のパーソナライズ化は進んでいくでしょう。

教育制度改革の一歩先を行くアメリカの教育現場では、現在「ブレンディッド・ラーニング」が主流になりつつあります。
ブレンディッド・ラーニングとは、オンライン等のテクノロジーツールや教育コンテンツ、教育学等、様々な学びの要素を適切にブレンドし、新たな学びのスタイルを構築することです。
一人一人のニーズに合わせた研修カリキュラムを構築し、個人主導で学びを深めていくこの技法は、従来の一斉学習を一転させたパーソナライズされた学びのスタイルと言えます。

具体的な一例としては、事前学習として、動画やeラーニングによるオンラインツールを利用し、学習内容を細分化、より個人に適した内容を選択できるようにするマイクロラーニング※3を適用。
その後の一斉研修で学び合いの場を作り、今後の業務に繋げる。そして研修後の業務においても、継続的な学習環境を提供する工夫を行います。

※3 マイクロラーニング
従来のeラーニングと比較し5分程度の短時間(マイクロ)で受講できる「マイクロコンテンツ」により学習を行う新しい学習法。

日本の大手企業でも、パーソナライズ化された人材教育法を取り入れている企業は多く、マイクロラーニングを用い個人のニーズに合った学びを提供するオンラインカレッジや、1~2分の動画で知識を共有する「ワンポイント研修」の導入等、より個人に特化し、その人の特性に合わせた学習を選択できる環境が次々に確立されています。

次号では、この「パーソナライズ化」というキーワードをさらに深掘りし、新たな教育の“カタチ”を探っていきます。今後の「-Opinion- Educare PLUS」にもぜひご期待ください。

衆議院議員秘書、TV局アナウンサー、外資系企業管理職を経て、研修企画会社専属講師となり、独立。現在は、総合人材教育 株式会社エデュカーレ代表取締役として1,800社超(CSソリューション実績、講演・研修含む)、受講者数延べ33万人超えの実績を有する。 情熱溢れるコンサルタントとして全国各地にファンを持つ。2012年には、「成果の後ろにリーダーありき」という考えのもと、人を育てる指導者の養成機関である「一般社団法人 人材教育インストラクター協会(略称:EDIA)」を設立し、代表理事に就任。EDIA主催公開講座の開催は30回を超え、企業で活躍する多くのリーダーを輩出している。